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「座組(ざぐみ)」とは?座組の意味と使い方を紹介


座組の意味を解説

「仕事には座組(ざぐみ)が重要だ。」

最近ビジネスシーンの会議や打ち合わせでよく聞く「座組(ざぐみ)」という言葉。

なんとなく使っている方も多いと思いますが、今回は座組について勉強していきましょう。

 

ハジメ

座組は深い歴史がある言葉なんです。

 

座組の由来も気になりますね。

リカさん

 

座組(ざぐみ)とは

座組とは

 

座組とは元々「演劇、見世物、寄席」などで使われた言葉で、出演者や演目構成全般を表す言葉でした。

そこから転じて、ビジネスシーンで「組織やプロジェクトに関わる人、ビジネス構造全般を表す」という意味で使っているのです。

 

ハジメ

元々座組は、舞台関係者等一部の業界で使われている言葉だったんですね。

 

今では、一般的に組織やその中にいる人を表す言葉となりビジネスシーンで使われるようになっています。

他にもビジネスシーンや一般用語で使われるようになった舞台言葉は他にもあります。

 

もっとも有名なのは「段取り」ではないでしょうか。段取りも元々は歌舞伎の世界で使われていた言葉です。このように舞台用語等、一部の人々が使っていた言葉が派生して、ビジネスシーンでも使われるようになることも多いですね。

 

次に座組の歴史・由来についてもっと深く見てみましょう。

座組(ざぐみ)の歴史・由来

座組の由来を知る為には、まず「座」の概念を理解する必要があります。

「座」とは平安時代にできた仕組みで商工業者や演劇業者による組合のことです。

その組合を通じて貴族や自社にお金を納めることで独占販売権を得ていました。その「座」を構成する組み。だから「座組」ということですね。

「座」というと織田信長が行った「楽市楽座」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

楽市楽座は座を楽にする。つまり規制を緩和すると言う意味です。

安土桃山時代までは座は独占販売権を得ていましたが、織田信長が行った楽市楽座ではこの独占販売権が撤廃され、自由取引が始まったというものです。

しかし、織田信長登場以降も「座」という仕組みは残されており、「座」が表すメンバー構成という要素は現在のビジネスにも通ずることがあります。

だから座を構成するという意味がある「座組」も現代のビジネスシーンでも使われるようになったんですね。

 

座組(ざぐみ)の使い方例

座組の使い方

 

座組は現在のビジネスシーンで頻繁に使われています。
実際に座組はどのように使えばよいのでしょうか。使い方の例を解説いたします。

 

「このビジネスを成功させるための座組を考えろ。」

上司から座組を考えろと指示されるケースです。座組にはメンバーと組織構成の二つの意味があります。そのため、座組を考えるとはメンバー選定と組織形態の両方を考えるということになりますね。

別の言葉で言いかえるならば、「このビジネスを成功させるためのメンバー選定と組織構成を考えろ」ということになりますが、「座組」という言葉を使うことで締まった印象になりますね。

 

「座組が悪いとビジネスは成功しない。」

座組はメンバーや組織構成を指します。ビジネスの世界では人と人との関わり合いが非常に大切です。

メンバー同士の愛称や組織構成が良くない組織がビジネスで成功することはありません。

これも言い換えるのではあれば、「メンバーや組織構成が悪いとビジネスは成功しない」となります。

これも座組と言う言葉を上手く使うことで、ビジネスに成功するためには「人」が大事であり、さらにその「人」を上手く機能させるための構成も大事であると言うことがしっかりと伝わってきます。

 

「座組を立て直したほういい。」

停滞している現状を打破するためにメンバーの入れ替えや組織変更を指示する言葉です。

昔から上手くいかない場合にメンバーを入れ替えて形勢を立て直すということはよく行われることですが、

座組を立て直すことで改革を図ろうとしています。

これも言い換えるとすると。「メンバーを入れ替えて組織の構成を立て直せ」となります。

座組という短い言葉を使うことで、リーダーのしっかりとした意思を感じ取ることができる言葉になっていますね。

 

座組(ざぐみ)と同じ意味・似た意味の言葉

座組には似た言葉も多くあります。どのような言葉が座組と似た意味で使われているのでしょうか。
座組としっかり使い分けることで、ビジネスコミュニケーションを円滑に行うことができます。
座組と似た意味で使われている言葉を確認しておきましょう。

建て付け

座組とよく似た意味で使われる言葉に「建て付け」というものがあります。

建て付けは元々、建築用語です。扉や障子やふすまなどが建物のなかに収まっている様子や収まり具合のことを建て付けと言います。

建築用語もビジネスシーンで応用されているケースが多くあります。元々建築用語で会った言葉には「几帳面」や「縁」も元々は建築用語です。

縁は部屋の内側と外側を繋ぐ役割があることから人と人を結ぶと言う意味での縁に派生したそうです。

「建て付け」も几帳面や縁と並ぶ、現代のビジネス用語でよく使われている建築用語の一つですね。

建て付けはメンバーや構成のことを表す言葉としても用いられており、例えば「プロジェクトの建て付けを考える」と「プロジェクトの座組を考える」は近い意味になります。

しかし、建て付けにはメンバーそのものを指す意味はありませんので、組織のメンバー自体も指すときは座組を使うようにしましょう。

建て付けと座組は似た意味では使われていますが、明確に違う部分もあるため、注意して使うようにしましょう。

 

スキーム

「スキーム」という言葉も聞いたことがあると思います。しかし多くの人はスキームの意味を曖昧にとらえているのではないでしょうか。

もともとのスキームは英単語の「scheme」。この英単語はギリシャ語を起源とし、「枠組をもった計画」という意味です。

「計画」という意味ではプランやマスタープランという言葉もよく使われますが、プランやマスタープランには枠組と言う意味はありません。

あくまで、計画のみを表す言葉です。スキームはより枠組を強調したい時に使う言葉です。

金融業界でもよくスキームという言葉は使われますが、金融業界では資金調達や投資の「手法」を指すことが多くあります。これはスキームの「枠組」のみに着目した使い方で計画の意味はなくなっています。

金融業界の人にスキームというと手法のことを思い浮かべる方がほとんどですね、金融業界の方と話すときは注意しましょう。

さて、「スキーム」と「座組」の関係性ですが、スキームの枠組を表す部分は座組の組織構成を表す言葉とよく似ています。しかし、座組は「計画」を意味する言葉ではないため、完全に一致する言葉ではありません。

 

座組(ざぐみ)の意味とは まとめ

座組の意味について解説しました。

座組は組織のメンバーそのものや組織構成を表す言葉です。平安時代にできた言葉である「座組」が現在のビジネスでもよく使われているのは今も昔も、プロジェクトを行ううえで、メンバーやその構成が大事だということは変わっていないということではないでしょうか。

また、メンバーそのものとメンバー構成を両方指している言葉は座組の他に多くは無いのではないでしょうか。

二つの大事な要素を両方指している所に「座組」という言葉の重みを感じますね。

人は一人の力ではできないことを色々な人の力をあわせて力を合わせることで、達成することができます。

そのことを「座組」という言葉が伝えてくれているような気がします。

座組の意味をしっかり理解して、ビジネスシーンで使ってみてはいかがでしょうか。

 

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