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ガラパゴス化とは?なぜ日本は独自技術が発達するのか深堀りします!


ガラケーの「ガラ」の本当の意味をご存知ですか?

この「ガラ」は「ガラパゴス化」の略で、日本独自に発達した技術やサービスのことを指します。

日本にはガラパゴス化した技術、製品、サービスが多数あります。

この記事では「ガラパゴス化」について少し掘り下げて解説します。

 

ガラパゴス化とは

ガラパゴス化とは

ガラケーなどに代表されるガラパゴス化という言葉はどのような状態を指しているのでしょうか。

「ガラパゴス」の意味や由来を紐解いていきましょう。

 

ガラパゴス化とはどういう現象?

ガラパゴス化とは日本で開発された商品やサービスが世界的な標準規約からかけ離れて行く状態のことを指します。

またガラパゴス化は世界的な標準規約からかけ離れた結果、競争力が低下している状態を指すこともあります。

ガラパゴス化は日本に高い技術があるからこそできることではありますが、必ずしもいいことであるとは限りません。

世界から取り残されていることを揶揄する表現としても使われています。

 

 

ガラパゴス化の由来

ガラパゴス諸島

ガラパゴス化という言葉は南米のガラパゴス諸島に由来します。
ガラパゴス諸島の動物は島で独特の進化を遂げました。

その結果外来種に弱い生態系となり人間や他の動物が島に入ってくるとたちまち絶滅の危機に陥りました。

このような背景からガラパゴス化は「世界的な標準規約からかけ離れる」という意味と「外来種に弱い」という意味の2つの意味を持つことになったのです。

島国である日本は欧米やアジアと異なる規格を持つ製品が多いため、独自の進化を遂げています。
その様子がガラパゴス諸島で暮らす動物に似ていることからガラパゴス化という言葉が一般的になっていきました。

 

ガラパゴス化の原因は

ガラパゴス化の原因は日本で暮らす人々のニーズが他国と相違していることやそもそも規格が違うことにあります。

日本の企業は日本で売れることを最優先し商品を開発するため、結果として欧米人の好む商品とはかけ離れた商品になっていきます。

また世界と規格が異なれば日本の企業は懸命にその規格で顧客ニーズにあうように開発を進めます。その努力がさらなるガラパゴス化を生む原因ともなっているのです。

 

 

ガラパゴス化のメリットは

ガラパゴス化のメリット

ガラパゴス化は外来種に弱いという悪い意味で使われることが多いですが、メリットもあります。

ガラパゴス化のメリットを確認していきましょう。

 

日本人のニーズに合った商品が開発される

ガラパゴス化は日本人のニーズに合わせた結果起こる現象です。

逆に言うと日本人に好まれる商品開発ができているということですね。

ガラパゴス化は外来種に弱いと言う意味もありますが日本人のニーズにあった商品を開発すればシェアを奪われることはないでしょう。

 

高い技術で高性能な製品が生まれる

日本は高い技術を持った国です。

ガラパゴス化により、ニーズに特化した商品を開発し続けることで他国では生まれないような高性能な商品が生まれることもあります。

 

ガラパゴス化のデメリットは

ガラパゴス化にはデメリットも多くあります。

ガラパゴス化によってどんなデメリットがあるのでしょうか。

 

日本国内でしか需要がない

ガラパゴス化によって開発された商品は日本国内での需要に特化した商品になっていきます。

そのため日本では売れても海外では売れない商品になりがち。
特に規格が違う場合は海外では使うことすらできない場合もあります。

 

世界に対して競争力が低い

ガラパゴス化した商品開発が行われると世界のニーズとはマッチしていないため、世界的な競争力が低い製品になってしまいます。

そのため、同じ商品で海外に進出するのは難しいと言えるでしょう。

 

 

コストがかかる

ガラパゴス化した商品は全世界で売られている製品に比べると製造数が少なくなってしまいます。

商品は製造数が多くなればなるほどコストがやすくなりますので、ガラパゴス化した商品はコストが高くなってしまいます。

 

日本独自【ガラパゴス化】の実例

日本ではガラパゴス化した商品が数多く存在します。

具体的にどのような商品がガラパゴス化しているのか確認していきましょう。

 

ハジメ

これらすべてがダメなサービス、ということではありませんよ。日本独自の規格として開発が進んでいるものです。

 

ガラパゴス化の代表・ガラパゴス携帯「ガラケー」

ガラパゴス化と言えばまずは携帯電話を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

日本で独自の進化を遂げたガラパゴス携帯はiPhoneを代表とするスマホと比較してガラケーと呼ばれています。

日本は海外と通信規格が違うため海外の携帯電話がほとんど入って来ませんでした。

そのため日本の携帯は「絵文字」や「ワンセグ」など、独自の機能を進化させ、まさにガラパゴス化していきました。
近年ではiPhoneなど海外からのスマホがたくさん入って来ていますが、ガラケーも根強い人気を誇っています。

 

電子マネー

電子マネー

近年ガラパゴス化の様相を呈しているのが電子マネーです。

日本では元々偽札が少ないことから電子マネーは普及し辛いと言われていましたね。

しかし近年ではQRコード決済を中心にガラパゴス化した電子マネーが乱立しています。

QRコード決済などの電子マネーが乱立した背景には各企業が購買データを取得しマーケティング活動に活かそうとしていることがあげられます。

各社が独自のデータを取得することで、年齢層や性別などを特定し効果的にプロモーションを行うことが可能となります。
そのため、QRコード決済に様々な特典を用意し囲い込みを行なっているのです。

 

軽自動車

軽自動車もガラパゴス化の代表例と言えるでしょう。

日本の軽自動車は自動車税と重量税が安いため維持費を抑えて車を持ちたい人に人気です。

日本の自動車メーカーは税金が安い軽自動車を売るために、燃費や安全性など様々な開発を行い進化させて来ました。

しかしアメリカや欧州などの海外では「衝突時の安全性が基準をクリアできない」、「小さすぎる」などの理由でほとんど日本の軽自動車は輸出されていません。

日本の事情にあわせて独自の進化を遂げている軽自動車はまさにガラパゴス化の一例と言えるでしょう。

 

カーナビ

カーナビ

カーナビは非常に地域性が強く国によって求められる能力に差があります。

日本は交通渋滞が多く、道も複雑なため、道案内や渋滞情報の機能が重視されています。

しかしアメリカは大きい道路が多いため、道もわかりやすく渋滞も少ないため日本のカーナビのように交通情報が優れているカーナビは必要ありません。

その代わり犯罪率が高いため道の安全度がわかるカーナビが好まれる傾向があります。

日本の道路を走るときに犯罪率を気にしている人は少ないでしょう。
このようなニーズの違いがカーナビのガラパゴス化を生んでいます。

 

ガラパゴス化とは まとめ

ガラパゴス化とは日本の商品開発が独自の進化を遂げることを指します。
ガラパゴス化は必ずしも悪いわけではありません。

日本の優れた技術を活かして日本人のニーズにあった商品を開発することは素晴らしい技術です。

しかしiPhoneが来日した時のガラケーのように海外からの製品によって日本の商品がいっきに駆逐される可能性もあります。

ガラパゴス化した市場では国内のライバルだけでなく海外からの参入にも目を光らせる必要があります。

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