今の仕事を辞めて転職したいけど…だからといって「やりたい仕事がない、やってみたい仕事が分からない」と悩む人が実は大半です。
なんとなくのまま転職をすると、またすぐ仕事が嫌になり「これはやりたい仕事ではない!」という同じことを繰り返すことになるでしょう。
ハジメ
リカさん
ではやりたい仕事に就けた人たちはどうやって仕事を見つけたのでしょうか。
この記事では「やりたい仕事がない!」「やりたい仕事が分からない」そんなあなたが転職先を見つけるための4つのステップと仕事探しで重視すべき4つのポイントごを紹介します。
参考記事 やりたい仕事がない!そんな人へきっと見つかる「仕事の選び方7選」
目次
やりたい仕事がないのは「当たり前」
「自分のやりたい仕事がわからない」そう悩んでしまうかもしれませんが、実はやりたい仕事がないのは「当たり前」なのです。
世の中のほとんどの人が、やりたい仕事がないと感じています。
エン・ジャパン独自の調査によると転職開始当時にやりたい仕事が決まっていなかった人が68%という結果が出ています。
参考68%の求職者は、転職活動の開始当初「やりたい仕事が決まっていない」!
「やりたい仕事がわからない人」やりたい仕事ができていない人が世の中の多数派だと言えます。
やったことないのにやりたい仕事なんて分かる訳ない!
やりたい仕事がわからないのは当然のことです。
なぜならやったことがない仕事をやりたいかどうかなんて判断できないからです。
新卒就活では「何がやりたいか」「どんな仕事をうちでしたいのか」とよく聞かれます。
しかし実際の業務もわからず、やったこともないのに、やりたい仕事なんて想像の範囲でしか答えようがありません。
面接ではそれらしい答えを用意しておかなければなりませんが、実際にはやりたい仕事がわからないのは仕方がないことなのです。
やりたい仕事をしている人は実は少ない
やりたい仕事をしている人は決して多くありません。
マイナビニュースの調査では「好きなことを仕事にしている」と解答した人が、マイナビを利用している転職希望者全体の約40%止まりだということがわかりました。
「天職」という言葉があるが、働くことに生きがいと自己実現を求めることについて、あなたはどう感じるだろうか? 今回はマイナビニュース会員のうち男女495名に、今就いている仕事は好きなことかどうか聞いてみた。
Q.今、好きなことを仕事にしていますか?
はい 39.8%
いいえ 60.2%
残りの約60%の人が「給料やステータスのため」「就活でそこしか受からなかったから」「プライベートを確保しやすいから」などの理由で仕事を選んでいるようです。
つまり「仕事が好きだから」という理由以外で働いている人が、実はあなた以外にもたくさんいます。
どうしてやりたい仕事が見つからないの?
一方で、世の中に「やりたい仕事をしている」人がいるのも事実です。
ではなぜあなたにとってのやりたい仕事がなかなか見つからないのでしょうか。
続いてはやりたい仕事が見つからない時に考えられる4つの理由を紹介します。
そもそもどんな仕事があるのか分からない
世の中は無数の仕事で溢れています。
中にはあなたが想像したことがないような仕事もあり、その全てを把握することは不可能です。
そもそもどんな仕事があるのか分かっておらず、自分の知っている範囲のみでやりたい仕事を探そうとしているために、なかなかやりたい仕事が見つからないのかもしれません。
自分にどんな適性があるのか分からない
自分の適性がわかっていない可能性もあります。
就活の時には自己分析をしたり、適性診断テストを受けたりして自分の適性を探ります。
しかし自己分析や適性診断テストで自分の適性を正確に理解することはなかなか難しいことです。
実際にさまざまな仕事をして、働いてみないと本当の自分の適性はわからないものだからです。
適性がわからないとやりたい仕事もわかりません。
コツコツとルーティーンワークをこなすことに向いているのか、足で稼ぐタイプの営業が向いているのか、など自分に向いている働き方は仕事の中で見つかるものです。
とくに「新卒で就職した企業にずっと勤めている」「部署移動がない」場合には、自分の適性を把握できていない可能性が高いでしょう。
やってみたい仕事はあるけど始め方が分からない
やってみたい仕事はなんとなくあるものの、始め方が分からないのかもしれません。
「プログラマーの仕事をやってみたい」「広告代理店のプランナーになってみたい」など興味はあっても、「どの仕事も経験者採用ばかりで未経験だと挑戦することもできない」という状況はめずらしくありません。
たとえばコンサルや投資銀行などの仕事は「やってみたい」と思ってもどう自分で始めればよいのか想像もつかない人も多いと思います。
やってみたいことがあっても始められないせいで「やりたい仕事がわからない」と感じていることも考えられます。
やりたいことを仕事にする方法が分からない
純粋にやりたいことはあるのに、それをどう仕事につなげればよいのかわからない可能性はありませんか。
「アニメを見ることは好きだけど、絵を描くことはできない」「人の悩み相談にのってあげられるような仕事がしたいけど、どうすればいいかわからない」など、好きなことが仕事に直結していないだけかもしれません。
他の人よりも「これが好き!」「こういうことがやりたい!」にもかかわらず、やりたい仕事ができていないのは、やりたいことを仕事にするための方法が見つかっていないことが考えられます。
やりたい仕事がないときは…まず「分析」から始めよう
やりたい仕事がない時に必要なことは「分析」です。
まずは自分の希望や適性について分析してみることをおすすめします。
以下では分析の進め方について説明するので、本文に沿って分析を進めてみてください。
どんな職場で働きたいか具体的に分析してみよう
まずは、自分がどんな職場で働きたいと思っているのかを明確にしてみましょう。
職場に関する以下の4つから考えてみてください。
- 雇用スタイルは?
- 企業に求めることは?
- 譲れない雇用条件は?
- 人間関係は?
雇用スタイルとして、正社員なのか、正社員以外なのかが挙げられます。
正社員として手厚い待遇を受けるのか、それともプライベートを確保しやすい派遣社員や契約社員の方がよいのかを分析してみてください。
また企業に求めることは、仕事選びの軸になってくる要素です。
- 知名度の高い会社がいい
- 企業規模にかかわらずとにかく給与が高い方がいい
- 通勤の利便性が高い方がいい
など自分が働く上で何を最重視するのかを明らかにしましょう。
仕事選びに伴って、譲れない雇用条件についても考えてみてください。
給与のラインや転勤の有無、福利厚生などの待遇にどれだけ求めるのか(家賃補助は絶対に欲しいのか、など)といったことを整理してみましょう。
あくまで、「譲れない」雇用条件を絞ることが大切です。もちろん、給与が高くて転勤がなく、福利厚生が充実している企業が理想ですが、そのような企業に出会える確率はほとんどありません。
自分が絶対に譲れない雇用条件を明確にすることで、今後の仕事選びに役立ちます。
そしてもう一つ大切な要素が人間関係です。
プライベートも共に過ごし、飲み会もよくあるアットホームな人間関係の中で楽しく仕事をしたいのか、それとも「仕事は仕事」と割り切りたいのでしょうか。
人間関係は業種や職種選びの際にも大きな要素となります。チームワーク主義の強いITや広告業、メーカーなどの場合はアットホームなことが多く、不動産や金融など個人のパフォーマンスに左右される仕事では割り切りタイプになるでしょう。
また大企業よりも中小企業やベンチャー企業の人間関係の方が密で、業務時間外も共に行動することが多くなる傾向にあります。
この4つの要素を考えて、自分の理想の仕事条件を分析してみてください。
そうすることで自分のやりたい仕事までつかめずとも、少なくとも「自分が働きたい職場像」が見えてくるはずです。
「やりたい仕事がない」なら自分に何ができるか見つめなおしてみよう
やりたい仕事を見つけるためには、「自分に何ができるか」を見つめなおしておくことも必要です。
自分はどんなタイプなのでしょうか。
例えば、以下のようなタイプに分かれることが考えられます。
- 人と話すことが苦痛にならない/できるだけ一人で仕事をしたい
- 継続的なこと・ルーティーンワークが得意/新しい仕事を見つけ提案を作ることが得意
- チームプレーができる/一人で仕事の全てをコントロールできる
- 部下をマネジメントできる/誰の言うことでも素直に聞くことができる
自分がどんなタイプなのか、またスキルとして何ができるのかを把握することを糸口にすると、やりたい仕事が見つかりやすくなります。
なぜなら多くの人にとって「やりたい仕事」は「情熱を捧げられる仕事」と言うよりも、「ストレスなく続けられる仕事」だからです。
何が「嫌」か明確にしておくことも重要
やりたい仕事を選ぶと同時に「やりたくない仕事を選ばない」ことも非常に大切です。何が自分にとって「嫌」なのかを明確にしておいてください。
外回りが嫌なのか、会議が多いのが非効率に感じられるのか、仕事が忙しすぎるのか、もしくは暇すぎると退屈になるのか…など、仕事をしているとストレスを感じることがあるはずです。
そのストレスとなる業務をしないでよい仕事が、「やりたい仕事」と言えるかもしれません。
自己分析から「何が譲れないか・妥協できるか」を考えよう
就活で経験した「自己分析」をもう一度してみましょう。
就活時代は実際に働いたことがなかったので、想像するしかない部分も多かったはずです。
しかし社会に出て仕事をしている現在再び自己分析することによって、当時見えなかった部分が見えてくるでしょう。
自分にとって「何が譲れないのか」「何なら妥協できるのか」を考えてみてください。
「給料は低くてもプライベートの時間は妥協できない」「残業があっても、年収○万円は譲れない」など、仕事に対して本当にこだわりたいことが明確になってきます。
やりたい仕事がないあなたへ…転職先選びのポイント
あなたは「今の仕事が好きじゃない」「でもやりたい仕事がない」と悩んでいるかもしれません。
「今の仕事はやりたい仕事じゃない」と思うなら、思い切って転職してみることをおすすめします。
新しい仕事をすることで、やりたい仕事が見つかる可能性もあります。またやりたくない仕事だとわかっていて続けていても消耗していくばかりで、スキルアップも見込めません。
以下で、やりたい仕事がない時の転職先選びのポイントについて説明します。
世の中にどんな職業・職種があるか調べてみる
やりたい仕事がないそんなときはまずは世の中にどんな職業・職種があるか調べてみましょう。
意外な仕事が見つかったり、自分のやりたいことを仕事につなげられるような職種を見つけられたりする可能性があります。
キャリアガーデンというWEBサイトでは600の職業を紹介しています。
また13歳のハローワークも仕事探しに役立ちます。
13歳のハローワークのWebサイトでは「絵やデザインが好き」「収集するのが好き」など、自分の「好き」な気持ちから仕事を探すことができます。
仕事内容だけでなく平均年収なども書いており、大人でも楽しむことができる充実した内容となっています。
また転職エージェントに相談して、世の中の職業・職種を紹介してもらうこともおすすめです。
仕事選びは「やりたいこと」より「やれそうなこと」を重視して
仕事選びで大切なのは「やりたいこと」より「やれそうなこと」です。
「やりたい仕事」は、「できる仕事」「ストレスなく続けられる仕事」であることがほとんどです。
100%の情熱を注げなくても、マイペースに「やり続けたい」と思えることが理想の仕事なこともあるでしょう。
そのため「好きなこと」にこだわりすぎず、分析した自己分析などをもとに「やれそうなこと」を重視して仕事を探してみてください。
将来役立つスキル・身につけたいスキルは何かを考えてみる
将来から逆算して「やりたい仕事」を探すのも手です。
将来役立つスキルや身につけたいスキルを獲得できる仕事を見てみましょう。
たとえば「将来は家から出ずに働きたい」と思うなら、独立できる可能性があるプログラミングやWEBデザインを学べる仕事がよいかもしれません。
「とにかくどんな時でも転職できるだけのスキルが欲しい」と思うと、経理や法務、もしくは資格のいるような専門的な職種がよいでしょう。
「自分が将来どうなりたいか」と考えると、必要なスキルが見えてきます。そのスキルを身につけられる仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
情報収集は一人では限界がある 今の時代頼りになるのは「転職エージェント」
転職先探しは自分のチカラでは限界があります。
今の時代仕事探しの選択肢として転職エージェントの利用も検討しましょう。
転職エージェントは転職のプロです。
転職を考えている人としっかり面談を行い、求職者に合った仕事をしょうかいしてくれます。
転職エージェントでも適職診断や年収査定なども行っていますので仕事探しなら転職エージェントも利用してみましょう。
やりたい仕事がない! まとめ
「やりたい仕事がない」という悩みはめずらしくありません。
世の中の大多数の人が「やりたい仕事をしている」とは言えないからです。しかしやりたい仕事を見つけるために、必ずしも「好きなこと」にこだわる必要はありません。
自己分析をして「やれそうな仕事」を選んだり、譲れない条件から考えてみたりするのも方法です。
やりたい仕事は「趣味を仕事にする」ということだけでなく、「ストレスを感じない」「これからも続けたい」と思える仕事であることも考えられます。今回の記事を参考に広い視点で職探しをしてみてください。
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