転職活動においてそれまでの経験や知識を「カタチ」とする方法として、資格取得はまだまだ有効な方法です。
もちろん職務によっては特定の資格取得が必須の場合がありますし、簡単な資格ばかり羅列しても「資格マニア」とか「あまり人生計画的ではないのかな」と思われてしまうこともあります。
今資格が無いからと言って、やみくもに資格を取得せずに自分のキャリアに合った資格をとっていくことが大事です。今回の記事は、まだ資格を持っていない人が転職活動で有利になる有名な資格を5つご紹介します。
ハジメ
リカさん
目次
転職に有利な資格5選
特定の職種や業種にのみ評価される資格もあります。
ここでは、どの業界でも共通して評価される基本的な資格を5つ、ご紹介します。
TOEICやTOEFL
グルーバル化が急速にすすんでいるビジネスの世界では、英語力は有利です。
外資系企業、海外転職、海外に進出しており海外支店のある国内企業、海外との取引がある企業なら必要になるのが英語系の資格です。海外取引がない場合でも最先端の情報を得るためには英語の文章を読むことがあるため、英語ができる社員は重宝されます。
ハジメ
国内でも英語化の流れは急速に進んでいます。楽天やユニクロは社内公用語を英語にしたのは有名な話です。今後、ビジネスパーソンによって、英語は有利どころか必須になってくるでしょう。
上場企業の半数以上が「採用時にTOIECの点数を参考にする」という答えています。
将来のキャリアを考えて、英語関連資格の取得準備をおすすめします。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
マイクロオフィススペシャリストとは、Word(ワード)やExcel(エクセル)をメインとしたパソコンソフトの資格です。
Wordは文章作成ソフトで企画書などを作成するときに使用します。Excelは表計算ソフトで日々の売上などを入力&計算をするときに使用します。どちらも日常的に使用するソフトで、特に事務の仕事をするさいにマイクロソフトオフィススペシャリストの資格を持っていると雇う側も安心できます。
ただし、マイクロソフトオフィススペシャリストはパソコンソフトの資格になります。パソコンは1年や2年に1回バージョンアップしていくので最新を追っていくのが大変です。バージョンによって操作方法が大きく変わるものでもないですが、5年以内のバージョンの資格を取得するようにしましょう。
また、マイクロソフトオフィススペシャリストは若年層の就活では有利に働きますが、40代や50代のアピール材料としては弱い資格となります。
ITパスポート
ITに関する資格でITパスポートというものがあります。
現代のビジネスにおいて、経営とITは切っても切り離せません。業務管理や会計処理、それにともなってセキュリティの知識など、仕事をするうえでITの教養は役に立ちます。ITパスポートとは、そういった「IT技術が実際に使われる状況」も含めて幅広い内容を習得できる資格となっています。
「簡単なPCスキルが必要」といった転職の募集概要などをよく見かけます。こういった曖昧な募集に対してITパスポートを持っている、というアピールは有効です。パソコン操作やITに関する基本的な知識は大丈夫というアピールになります。
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参考ITパスポート試験(独立行政法人情報処理推進機構)
FP(ファイナンシャル・プランナー)2級
一般的な金融リテラシーについてアピールしたいのであればファイナンシャルプランナーがおすすめです。
ファイナンシャルプランナーとは、収入・支出、現在の資産や家族構成など、あらゆる財政データを元に個人のライフプランを立てるための資格です。保険や銀行などの金融業界であれば取得が必須の資格となっています。
3級までは比較的カンタンに取得できますが、2級となると少し大変です。約100時間ほどの勉強時間が必要といわれ、平均で3ヶ月~半年目安で取得をしていきます。3級でもアピール材料にはなりますが、2級を取っているとインパクトを与えることができます。
特にこれといって業界や職種にこだわりがないのであれば、とりあえずフィナンシャルプランナーの取得を目指すと損はしません。
ハジメ
日商簿記の2級
ファイナンシャルプランナーは個人の財産や保険などの知識がメインですが、日商簿記は会社の経営財政や経理に関する知識になります。一般的な金融知識というよりは経理という専門職の資格になります。
事務職だけでなく、予算などのを管理する課長や部長などのマネジメント職で必要となってきます。
経理を目指すのであれば2級はほしいところですが、ファイナンシャルプランナーと同様に2級を取るのは少し大変です。もし、経理以外の事務職などを目指しているのであれば3級でも十分にアピール要素になります。
ハジメ
転職活動に資格は必要なのか(メリットをご紹介)
転職活動では資格があったほうが有利です。
なぜなら、自分のスキルやキャリアがどの程度のものなのか?は表現しにくいからです。資格を持っていればどの程度のスキルや知識があるのかは推測することができます。中には応募要件に「簿記2級以上」などの記載や、歓迎項目として「フィナンシャルプランナー2級以上」などが記載されていることがあるります。
あって損はない、というのが資格です。
メリット:自己研鑽に意欲的な人と評価される
資格を取得していると意欲的な人だと評価されます。
あなたが経営者だったとして「レベルの高い資格を持っている人」と「資格を全くもっていない人」が同時に面接に来たらどっちを取るでしょうか?おそらく資格を持っている人でしょう。
仕事で忙しいにも関わらず、帰宅した後にさらに勉強する姿勢は経営者には魅力的にうつります。自分の給料や時間を新しい知識やスキルのために投資をできる社員が伸びていくことを知っているからです。
資格自体が業務に直接関係ないとしても、採用担当に「努力できる人」と映ることは間違いありません。
ハジメ
注意点:資格が多すぎると自己PRがブレてしまう可能性も
資格を取得するにも注意点があります。資格の取得が多すぎる場合、書類選考時や面接時にアピールが分散してぼやけてしまう場合があります。
保有資格が専門的であるにも関わらず、異なる業種を志望する場合にはその資格がかえって転職の邪魔になることも考えられます。採用担当とすれば「なぜ異なる業界に飛び込もうとしているのか」がわかりませんし、なにより「またすぐに退職してもとの業種に戻るのでは」という不安を抱きがちです。
極端な話ですが面接担当が履歴書を見た際に、20も30も取得資格が書いてあればやはりひとつひとつを精査することが難しくなりますし、また応募者がキャリアプラン上で何を考えているかその意図がつかみづらくなります。
複数の業種を募集している場合は、応募者の希望とは異なり、資格が活かせる部署で採用となるケースも考えられます。こうなるとせっかく武器として手に入れた資格のせいで、希望とは違う部署に話が言ってしまうことでかえって邪魔になります。
転職活動に役立つ資格って
いろいろご紹介してきましたが、どの資格を取れば転職に役立つのでしょうか。
結論からいうと自分が目指すキャリアにとって、必要な資格から取得してください。
ただ闇雲に資格をとっても効果は薄いですし、何より転職を考える際には年齢が重要になっていきます。「転職をしたい」と思ったら、できるだけ若いうちに転職をすることが重要です。
厚生労働省「平成29年上半期雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者の状況」を見ると、25~29歳の転職入職率が男性8.9%、女性8.6%なのに対し、30~34歳では男性5.3%、女性6.4%、35~39歳では男性4.6%、女性5.1%となっており20代より30代の方が、割合が低くなっています。
参考平成29年上半期雇用動向調査結果の概要
データを見ても分かる通り20代より30代、30代より40代のほうが転職は大変になっていきます。ある程度の年齢になると全くことなる業界への転職は難しいでしょう。そのため、できるだけ現職の業務に近い資格を取得していくのが基本になります。
例えば、「経理」をしてるなら、簿記や税理士の資格を目指すと良いでしょう。海外との取引が含まれる営業職や貿易事務ですと外国語の資格や貿易実務資格、通関士の取得が有効でしょう。
現職在職のうちに資格取得ができれば、転職をせずとも自分が望む年収やキャリアアップができる可能性もでてきます。
また「業務に連続性のある資格の取得」はやはり有利になります。
ハジメ
リカさん
転職に役立つ有利な資格5選 まとめ
転職で有利になる、役立つ有名な資格5選についてご紹介してきました。
「転職活動で資格があるとどんなメリットがあるの?」でも説明いたしましたが、資格はあればプラスになります。
ただし、キャリアアップを考えるとするなら、自分のキャリアに沿った資格を選んでいきましょう。資格取得が目的とならないように気をつけてください。
ハジメ
資格の中には取得に時間がかかるものや1年に1回しかない資格もある。資格をとってからでないと転職できないような場合は計画的に資格取得をしていきましょう。
「社会人になったら勉強をしなくなり、気づけば手遅れになっていた」なんてビジネスパーソンにならないように注意しましょう。
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